料理を学ぼうと真剣に考えた理由、その2

雑談

こんばんは、くぅたです。

前回お話しした、食養生の話の続きです。

食養生、おそらく薬膳という響きの方が、皆さんは聞き覚えがあるのではないでしょうか?

厳密には、薬膳は食養生の手段扱われているのですが、ここでは同じものとして扱わせて頂きます。

食養生は、紀元前2000年頃から伝わる中国の伝統的な医学・薬学の総称である、中医学を基にしています。

中国4000年の歴史と知恵が詰まっています。

その中でも、気・血・水陰陽学説五行学説、この三つを土台として考えられています。

いきなりこんなことを言われても訳が分からないと思いますので、この三つについて簡単に解説したいと思います。

気・血・水

まずは、気・血・水について。

「気」は、私たちが活動するための生命エネルギーのことです。

体の隅々まで栄養を与え、生命活動を維持する為に必要不可欠なものとされています。

次に「血」についてです。

「血」は、全身に栄養を生き渡らせている液体のこと。

これは血管内を流れる赤い液体のことを指しますが、厳密には血液とは別のものとして考えられているそうです。

働きが似ているので、私は同じものとして認識していますが…。

最後に「水」についてです。

「水」は、津液とも言われていて、先に挙げた「血」以外のすべての液体のことを指します。

体内の水分のバランスを調整する役割を担っていて、今でいう肌のなんかも「水」に関係していることになります。

陰陽学説

次に陰陽学説についてです。

これに関しては陰陽師で、白と黒の勾玉を見たことがありませんか?

まさにそれです。

この世にに存在するありとあらゆるものに「陰」と「陽」が存在すると考えてます。

それは宇宙、自然界、動植物、人間、物事すべてが含まれます。

勿論、食べ物も含まれますので、それを摂取する我々人間も影響を受けますよね。

プラスに働くか、マイナスに働くかの違いになります。

ここで注意しないといけないのは、どちら一方に傾けばよいということではないことです。

例えば、夏は「陽」に分類され、夏の陽気で体が熱を持つようになります。

その結果、体内での冷却が追い付かなくなり、熱中症や脱水症状にもつながってしまいます。

そうならないように、旬の食材の出番です。

夏だと、キュウリやトマト、ナス、ゴーヤなんかが有名ですよね。

これらは体にたまった熱を鎮める働きがあるからです。

旬の食材侮るなかれ、です。

五行学説

最後に、五行学説についてです。

この世には、「木・火・土・金・水」五つの要素があります。

この五つの要素には食べ物だけでなく、人体や自然界も含まれます。

五つの要素がお互いを助け合い円滑に回ればよいですが、そうもいかない時もあります。

暴飲暴食や偏った食生活、寝不足、不摂生など、多くの要因でバランスを崩すことがあります。

五つの要素のどこが働きが悪く、どこが働き過ぎてるかを考え、そこを補うために何を食べるべきかを考えるときに役立つ考えです。

陰陽学説と一緒で、バランスを保たないといけないのが難しいところですね。

最後に

いかがでしょうか。

パッと言われただけでは中々難しいものだと思います。

人の皮膚は一週間前に食べたもので構成されている、という話を聞いたことがあります。

そして、皮膚は内臓の鏡であり、内臓が荒れていると一番に皮膚に現れる、とも聞いたことがあります。

毎日の食事、毎日食べるの物にも意味がある。

私は熱を持ちやすいので、五行学説を意識して夏を鎮める食材を選ぶことが多いです。

毎日の買い物、毎日の食事に少しずつでも取り入れてみてはいかがでしょうか

少しでもお役に立てれば幸いです。<(_ _)>